
2026年10月のPHPの重大な脆弱性をきっかけに、自社のホームページを確認しようとして、「管理画面に誰もログインできない」「作ってくれた制作会社と連絡が取れない」と初めて気づいた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、こうした状況から、ホームページの管理を自社の手に取り戻すための手順をまとめました。
この記事の要点
- まず確認:ドメインとサーバーの契約者が誰か(自社か、制作会社か)
- 次に:契約者ならサーバー会社経由で、WordPressの管理者情報を取り戻せることが多い
- 今後のために:ログイン情報は自社でも一覧にして保管しておく
ホームページを動かすのに必要な3つのもの
ホームページの管理を取り戻すには、次の3つが誰の名義で、どこにあるのかを把握する必要があります。
| もの | 役割 | 主な契約先の例 |
|---|---|---|
| ドメイン | ホームページの住所(例:example.com)。メールアドレスにも使われる | お名前.com、ムームードメイン、Xserverドメインなど |
| サーバー | ホームページのデータを置いておく場所 | エックスサーバー、さくらのレンタルサーバ、ConoHa WINGなど |
| WordPress | ホームページを更新するための管理画面 | (サーバーの中にある) |
ステップ1:ドメインとサーバーの契約者を確認する
まずは、ドメインとサーバーの料金を誰が払っているかを確認します。
- 会社の経理記録を確認し、サーバー会社やドメイン会社への支払いがないか探す
- 会社のメールで「サーバー」「ドメイン」「更新のお知らせ」「契約更新」などを検索する
- 支払いが見つからない場合は、制作会社がまとめて契約し、保守費用などに含めて請求している可能性があります
ドメインの登録情報は、「Whois検索」で調べると、登録している会社(レジストラ)が分かることがあります。ただし、個人情報保護のため、契約者の名前は表示されないことが多いです。
ステップ2:自社が契約者の場合
ドメインやサーバーの契約者が自社であれば、管理を取り戻すのは比較的かんたんです。
- サーバー会社の「パスワードを忘れた方」などの手続きから、管理画面のログイン情報を再設定する(登録メールアドレスが分からない場合は、サーバー会社のサポートに本人確認書類を添えて相談)
- サーバーの管理画面から、WordPressのデータベースやファイルにアクセスできる状態にする
- WordPressの管理者パスワードを再設定する(ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」から。登録メールアドレスが使えない場合は、サーバーのデータベース管理ツールから変更する方法もあります)
3の作業は、操作を誤るとサイトが表示されなくなることがあります。不安な場合は専門家に依頼するのが安全です。
ステップ3:制作会社が契約者の場合
制作会社がドメインやサーバーを契約している場合、契約上の権利は制作会社にあるため、勝手に移すことはできません。まずは制作会社に連絡を取り、次のことを依頼しましょう。
- WordPressの管理者アカウントの発行、またはログイン情報の共有
- ドメイン・サーバーの名義変更や、自社契約への移管(費用がかかる場合があります)
- 契約書で、ホームページのデータや著作権の扱いがどうなっているかの確認
制作会社とどうしても連絡が取れない場合
メール・電話・郵送など複数の方法で連絡を試み、記録を残しておきます。それでも連絡が取れない場合は、ドメインの契約が切れると、ホームページもメールも使えなくなる恐れがあります。ドメインの有効期限を確認し、早めに専門家へ相談してください。状況によっては、新しいドメインやサーバーでサイトを作り直したほうが早いこともあります。
取り戻したら、すぐにやること
- WordPress本体・テーマ・プラグインとPHPのバージョンを確認し、古ければ更新する
- 覚えのない管理者ユーザーがいないか確認する
- すべてのパスワードを変更する
- ドメイン・サーバー・WordPressのログイン情報を一覧にまとめ、担当者が変わっても分かるように社内で保管する
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