モバイルファーストインデックスとは?
Googleの検索エンジンは、これまでPC向けページをインデックス対象とし、PC向けページの内容や構成を基にアルゴリズムを用いてサイトを評価していました。
モバイルファーストインデックスとはその名の通り、評価の対象がPC向けページからモバイル向けページに代わることを指しており、モバイルファーストインデックスが展開されると、スマホサイトのコンテンツを基準とした検索結果が作られるようになります。
モバイルファーストとは?
ユーザー視点に立って、モバイル端末においても適切に表示ができるようWebサイト構築をすることを意味します。個人的には、Webサイトを制作する際にユーザーが使うデバイスだけでなく、導線やユーザビリティ等が最適化出来るように構築することだと考えています。
モバイル対応を進めるためには、ユーザーがどういった経緯や意図でWebサイトへ訪れるのかを考えながら、快適に使ってもらうためにどうしたらよいかを考えて設計する必要があります。モバイルという制限された環境からサイトコンテンツをふるいにかけ、そのコンテンツを元にPCサイトを再構築することで、全体として整理整頓されたユーザビリティの高いサイトへと繫がるのです。
モバイルファーストインデックス導入の背景にはスマホユーザーの増加が挙げられます。
既に2015年5月の時点でGoogle検索を利用するユーザーの半数以上がモバイルからアクセスしていることが明らかになっており、より多くの検索ユーザーに満足度の高いユーザー体験を提供するためには、モバイル向けページを基準とした検索結果が必要になったからです。
ちなみに、今回正式にモバイルファーストインデックス開始が告知されましたが、2018年3月27日にすべてのサイトが対象になるわけではなく、準備が整ったサイトから順次行われ、移行が完了した際にはGoogleサーチコンソールに通知が来るそうです。
ウェブ担当者が対応しないといけないこと
実施内容はあくまでインデックスの対象がPCサイトからスマホ向けサイトに切り替わるだけの変更であって、アルゴリズム(評価方法)の更新ではないため、レスポンシブWebデザインなどを用いたモバイル対応ができていれば検索順位への影響はありません。
モバイル ファースト インデックスは、コンテンツのランキング方法ではなく、コンテンツの集め方に関するものです。コンテンツが モバイル ファースト インデックスによって集められたものであったとしても、その他の方法で集められたコンテンツやデスクトップ版のコンテンツに比べてランキング優位性があるというわけではありません。 さらに、デスクトップ版のコンテンツのみをお持ちの場合でも、コンテンツは引き続きインデックスされます。
かし、これまで通りモバイルフレンドリーアルゴリズム※によりモバイルフレンドリーなコンテンツが評価されることと、後述のアルゴリズムの変更が控えているので、スマホ対応は必ず必要になります。
※モバイルフレンドリーアルゴリズム
モバイルフレンドリーとは、2015年にGoogleが全世界で実装したアルゴリズムで、スマホの閲覧に適していないページの順位を引き下げる仕組みのことを言います。
参考:モバイル フレンドリー アップデートを開始します(Googleウェブマスター公式ブログ)
そのため、PC向けサイトしか所有していない場合であっても早急に対応を検討した方が良いかと思います。